みなさんこんにちは!
7月に差し掛かり、牙をちらつかせる猛暑日におびえながら毎日を過ごしています。
雨の日が大好きなキモリです!
どれくらい好きかというと、土砂降りの日にはわざわざ車の中で雨音を聞きながら本やマンガを読んだりするくらいです☔
そんな雨の日愛好家にとって一時的な梅雨前線の消失(2025/6/30現在)は大ショック、、、
今年は北陸の梅雨をあまり楽しめないのかな~などと思いながら館内の見回りをしていると、、、
ふれあい水槽で展示しているコナガニシが産卵していました!
ある程度広さのある水槽なのですが、卵が産みつけられているのは矢印で示した場所だけでした。
実はここで、海から汲み上げたきれいな水を注いでいます。
コナガニシたちは卵に新鮮な水を送るために水通りの良い場所を探して産みつけているのかも知れませんね。
さて、せっかくなのでコナガニシの卵について少しお話させていただこうかと思います。
壁に産みつけられている半透明の小さな袋のようなものがコナガニシの「卵嚢(らんのう)」とよばれるものです。
この卵嚢1つの中に約160個の受精卵が入っています。
しかし、160個全ての受精卵が稚貝となり孵化するわけではありません。
実際に孵化する稚貝の数はおよそ1割程度です。
残りの9割の受精卵は途中で発生を止めて稚貝まで成長する幼生個体の栄養となります。
そのように兄弟たちを栄養として摂取しながら成長し、1か月ほどで稚貝が孵化するわけです。
この世に生を受けた瞬間から弱肉強食の世界に放たれるコナガニシ。
そんな厳しい環境を生き抜いてきた彼らをぜひ1度水族館で観察してみてください!